こんばんは。
オーバーホールでお預かりしたロードバイクに、シマノWH-9000-C24が
付いていたのですが、ご自分でホイールのメンテナンスをしようとしてどうにもならなくなってしまったとのこと。
シマノの場合、ディーラーマニュアル、パーツリストが公開されています。
ご自分でされるならこちらを見てから手を入れるのがよいと思います。
キーワード検索でパーツ型番を入力し、出てきた「DM」が
ディーラーマニュアルです。「EV」はパーツリスト。
今回お預かりしたホイールでは、前輪がおかしいということでしたが、
後輪の軸を持ってホイールを回転させると2、3回転で止まってしまう・・・
デュラハブでこれはありえません。
元気なハブなら、もっとヌルヌルスルスル回るはずです。
両側から5mmアーレンキーで緩めようとするのですが、緩みません。
緩んだときは、バキッとすごい音がしました。
バラした図がこちら。
この黒いパーツはハブ軸左側のパーツです。
ハブ軸の切り欠きの向きに合わせてはめ込まないといけないのですが、
無理に違う方向に押し込んでナットで締めこんでありました。
そのせいでナットに食い込んで緩まなかったようです。
当然玉押しの圧力もおかしいので、回転も重くなります。
個人の方のブログなどで、これを特殊工具のように使って玉押しを回す、
というような記事も見かけましたが、これは玉押しを固定するだけのものです。
デジタルコーンベアリング アジャストシステムといいます。
最近のシマノ製ホイールに採用されているシステムです。
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/digital-cone-bearing
出荷状態でこんな組み方はされないので、購入店でこういう状態に
なったのだと思われます。前輪も同じ組み方をされていたので、ご自分で
分解されるときにハブ軸が壊れたそうです。
今回は前輪ハブ軸、後輪軸左側パーツを交換しましたが、高くつきました。